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クロストリジウム-テタニ, 破傷風菌 〔語彙分解〕clostridium tetani : [clostridium] ・clostridium : クロストリジウム(属)
破傷風菌(はしょうふうきん、)は、クロストリジウム属の真正細菌で、破傷風の病原体である。グラム陽性、嫌気性の大型桿菌。世界中の土壌や汚泥に芽胞として存在している。 1889年にエミール・フォン・ベーリングと北里柴三郎が初めて純粋培養に成功した。 == 毒素 == 破傷風菌が引き起こす運動障害は破傷風毒素(テタノスパスミン)によって引き起こされる。 破傷風毒素の毒性は極めて強く、世界最強の毒素の一つとして知られている。マウスの最小致死量はわずか数十pgである。 毒素はから膜を介して神経内に取り込まれる。毒素は逆行性輸送され、脊髄前角に到達し、細胞膜を通過しシナプス前膜を通りさらに上位の中枢へ運搬される。そこで抑制性シナプスを遮断し、痙性麻痺を引き起こす。ついで興奮性シナプスも遮断し、筋は拘縮した状態となる。これはストリキニーネの作用と同一である。 ちなみにこれはボツリヌストキシンの作用と逆となる。ボツリヌストキシンは筋の弛緩を発生させる。 破傷風菌はこのほかに溶血毒のも生産するが、こちらの病原的意義は薄いとされる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「破傷風菌」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Clostridium tetani 」があります。 スポンサード リンク
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